〝資格ありき〟では合格できません

社会保険労務士試験の受験資格に加えて、もうひとつ、学習を始める前に皆さんに確認したいことがあります。

それは、「なぜ、皆さんは社会保険労務士を目指そうと思ったのですか?」ということです。というのも、不況時となると社会保険労務士のみならずあらゆる資格試験の申し込みや受験数が増加する傾向にあります。

これは、不況による就職難や転職市場の停滞化により、多くの方が「資格でも取っておけば就(転)職に有利になるだろう」という意識で受験を決意するからです。特に近年は大学新卒者の就職内定率が年々最低記録を更新するなど、就職大氷河期とも形容され、その傾向はより一層強まることでしょう。

 

社労士になって何をするのか、を考える。

 

就職や転職のために資格を取得する。その考えを否定するつもりはありません。しかし、ひとつだけ言わせてもらえば、その目的は就職や転職であり、社会保険労務士として何をしたいのかというビジョンが存在していません

そもそも資格とは、当該業務を正しく遂行するために難しい試験への合格を課され、その業務を遂行することを許された証であり、そこには「当該業務に携わりたい」という〝想い〟があってこそ受験を決意するものであるはずです。

つまり、社会保険労務士となって「不当な業務形態を改善したい」や「中小企業の社会保障制度を充実させたい」といった、合格後にやりたいことやビジョンといった強い想いがある方にこそ目指して欲しいのです。

また、次ページで詳しく紹介しますが、社会保険労務士試験は紛れもない難関の国家試験であり、また、当然その学習範囲も膨大です。つまり、ただ「就(転)職を有利にするため」が動機とするならば、そのハードルはあまりに高く、多くの方が途中で挫折してしまうほどの試練といえるでしょう。

しかし、社会保険労務士に対する強い想いやビジョンがあれば、そのハードルも必ず越えられるはずです。皆さんには、もう一度、何故、社会保険労務士になりたいかを自問し、是非、合格の先にあるビジョンを手にして欲しいと思います。そして、社会保険労務士への想いを抱くことが出来たら迷うことはありません。社会保険労務士を目指して今すぐ受験準備を開始しましょう!