札幌
イベント名称 NICe北海道セミナー & 交流会
〜起業しNICeべはない〜
開催日時 3月13日(金)
第一部:18時30分〜20時
第二部:20時30分〜23時
会場 ●かでる2・7 北海道立道民活動センター
札幌市中央区北2条西7丁目 道民活動センタービル
TEL:011-204-5100
交通:
JR:札幌駅
地下鉄:さっぽろ駅(10番出口)、大通駅(2番出口)
     西11丁目駅(4番出口)
JRバス:北1条西7丁目(停留所)
中央バス:北1条西7丁目(停留所)
参加費 3,000円(資料代、飲食代)
定員 52名
プログラム

◆第一部・講演
『2010年代の展望と、今、起業家が考えるべきこと』
〜つながり力が日本経済と北海道経済を強くする〜
講師・起業支援ネットワークNICe
チーフプロデューサー 増田紀彦

◆第二部・交流会(起業のグループゲームもあります)
食事8品+飲み放題

申込先 http://lifedesignlab.info/nice/
問合先 NICe北海道交流会実行委員会代表 佐佐木絵里沙
es@lifedesignlab.info
090-1386-4567
この方のプロフィール *ログインして頂く必要があります
主催 NICe北海道交流会運営委員
共催 異業種交流きっかけ会
全国各地の開催概要

札幌レポート
2009年3月13日(金)、足元の雪も溶け始め、春を心待ちにする植物であふれる北大植物園を見下すココ、北海道立道民活動センター「かでる2」でNICe北海道セミナーが開催されました。 会場となった会議室には道内はもとより、遠く神奈川県や兵庫県から駆けつけてくれた方も含めて50名を超える参加者が集まりました。

■第1部 講演・質疑応答 「2010年代の展望と、今、起業家が考えるべきこと」
一言一言を噛みしめながら開会挨拶を行うNICe北海道セミナー実行委員長の佐々木絵里沙氏。左端は司会を務めた松本恵里香氏
一言一言を噛みしめながら開会挨拶を行う
NICe北海道セミナー実行委員長の佐々木
絵里沙氏。左端は司会を務めた松本恵里香氏
冒頭、実行委員会代表の佐々木絵里沙 が、「つながり力を広げていこうというNICeの取り組みに共感し、チーフプロデューサーの増田さんにお越し頂くことにしました。皆さん、大いにつながっていきましょう」と挨拶。 その増田紀彦氏が実行委員に案内され、小走りで壇上に。

増田氏の講演は、サブタイトル「つながり力の強化が次なる日本経済と北海道経済を準備する」とあるように、日本人の得意な「協力する」や「つながる」を生かして、いかに日本の、北海道の経済を活性化していくか、という内容でした。

「私の基本的な情報は資料書いてあるので、そこに書いていないことを話しましょう」。 その一言から、意外にも増田さんのご両親の話から始まった講演。

この会のサブタイトル『起業しNICeべはない』についても触れていただいたのですが、「よくこんな無理やりなタイトルをつけましたね〜(笑)」と格好のネタにされてしまい、「このオヤジギャグを考えたのは私じゃないですから!どちらがうまいことを言えるか比べながら聴いていてください」との切り出しに参加者に笑いが起こり、場の和んだところからいよいよ講演の本題へ。

 「北洋銀行への公的資金注入が決定された日に北海道の未来を語ることになり、身
が引き締まる思い」と講師の増田紀彦氏
「北洋銀行への公的資金注入が
決定された日に北海道の未来を
語ることになり、身 が引き締まる思い」と
講師の増田紀彦氏
「全体的に逆風の世界だが、こういう時こそがチャンスだ」
なぜ古い会社が幾多の不況を乗り越えて今まで生き残ってきているのか、変化に対応する順応力や危険察知能力がいかに大切なのか、逆転の発想の大切さなど、誰にでもチャンスがあるわけではない、いかにチャンスを見出せるかが大切だ!と、誰もが不況だと思っている今の時代だからこそ、そこから何をチャンスとして見出すかが起業へのカギなのだと改めて気づかせていただきました。

「第二次世界大戦中の北海道の戦禍を知っていますか?」
その言葉を聴いたときにどこへ向かって話が進んでいくのか一瞬考えてしまいましたが、そこはちゃんと繋がるもので、北海道とアメリカの距離、製造業における地の利というところから話は発展して、アメリカを追い詰めた日本の製造力の凄さ、それを作り上げた『日本人の3K(器用、勤勉、協調)』、戦後日本の経済発展の裏側など、日本やアメリカの経済がどのように今の形を成していったのかということなどを教えていただいたのですが、古くは黒船来航の話から現代までと様々な情報を盛り込んだ中に、さらっとオヤジギャグまで入れてくるところがスゴイ(笑)

「農産品だけでは難しい。6次産業が大事なんです」
残り時間を気にしながら増田さんが話し始めたのは、北海道だからこそできる「農業と商工業、観光業の連携」についてでした。
生産者が通常の流通ルートに乗せるだけでは儲からない現状を、生産→加工→販売まで一貫して行った十勝管内浦幌町を例に挙げて、規模では海外に勝てない日本の第1次産業を他の産業との連携で発展させていくことが北海道型経済の起爆力になるという提言でした。

戦後の日本経済が都市部に人とモノとを集中させたがために起こった、地平の疲弊に苦しむ今だからこそ、日本人の特性である協力すること、異なるものとの「つながり力」を生かして北海道がお手本になれるようにがんばっていかないと、北海道はおろか日本もやっていけない、と。

用意した席がすべて埋まってしまったために、会場後方で立ったまま講演を聞いて
いる実行委員会のメンバーたち
用意した席がすべて埋まって しまったために、
会場後方で 立ったまま講演を聞いて いる
実行委員会のメンバーたち
アメリカがそうであったように移民によって開拓されてきた土地である北海道。
フロンティアスピリットを持ち続け開拓していくということが、独自産業を見出し起業することともつながっているのではないかと感じさせられた瞬間でした。
そして増田さんの熱い言葉が、参加者の中にある開拓者魂をきっと揺り起こしたに違いありません。

■質疑応答
10分間の休憩のあとは質疑応答。休憩時間中に参加者から質問を募集したところ、やはりそこは北海道だからなのか農業に関する質問が多く寄せられました。そして、それらを含めた上で北海道で独自産業を振興するための有効な策について増田さんはこう言っていました。

「北海道っていいなぁ〜と思わせること」
既成概念が形成されている大人ではなく、これから育っていく子供たちが北海道を好きになれるように、せっかくある北海道の資源を無駄にせず有効活用できるように考えていくことが、これからの6次産業を支えていく環境や人材育成の礎になっていくのだと。

60分間の講演に加え、15分間の質疑応答があった今回のセミナーでしたが、参加者の北海道を良くしたいという想いに増田さんの想いも尽きることなく、「まだまだ話したいことはありますが、続きはこの後の交流会で話しましょう!」という増田さんの言葉を受けてより一層熱を帯びたまま、第1部のセミナーが終了しました。

■第2部 交流会
第2部の交流会はお酒と食事と情報交換で大盛りあがり
第2部の交流会はお酒と食事と
情報交換で大盛りあがり
急ぎ足で駆け抜けた第1部が終わりひんやりとした空気の中を歩くこと数分、皆さんお待ちかねの交流会会場へ到着です。 「珈琲と飯そして酒」と怪しげな看板を掲げたお店の半分を借り切った会場でしたが、第1部とほぼ変わらない数の方に参加していただき、席に座れない人まで出るほどの盛況。

最初のうちはそれほど人の動きもなく食事やお酒を楽しんでいる方も多かったのですが、「腹が減っては戦が出来ぬ」ということだったのか、時間が経つほどに少しずつ席を立ち始め、気がつけば半数以上の方が立ったまま交流を楽しんでいました。 テーブルごとにもっとコミュニケーションをはかってもらおうとグループゲームも用意していたのですが、そんなものは必要ないと言わんばかりに名刺交換や自己紹介の声が至る所から聞こえ、参加者の方々のつながりを持とうとする熱い想いを感じることが出来ました。


そして、会の最後には増田さんから締めのご挨拶をいただき、北海道でのセミナー&交流会は幕を閉じた…はずだったのですが、まだまだ交流し足りなかったのか、お店の閉店時間ギリギリまで残って交流する方も多くいらっしゃいました。

やはりここは北海道。交流会のテーブルにホタテ貝が並ぶ
やはりここは北海道。
交流会のテーブルにホタテ貝が並ぶ
全国ツアーもいよいよ大詰めとなってきましたが、このように熱い想いを持った方たちがNICeを通じてより多くつながっていくことが、北海道経済を活性化することにつながり、そして日本経済に春を運ぶ手助けになるのだと改めて実感することが出来るイベントとなりました。多くの皆様のご協力、ご参加ありがとうございました。

取材・文/NICe北海道セミナー実行委員 阿部邦彦